網膜から入った「形に関する視覚情報」は、
V1(第一次視覚野)→V2(第二次視覚野)→V4(第四次視覚野)→PIT→AITへと流れて行く。
網膜から第一次視覚野に入った視覚情報は、形に関する情報、色に関する情報、運動と立体視に関する情報に振り分けられる。
第一次視覚野では、例えば、傾きコラムがある。
それは、少しずつ違う角度に反応する細胞が、わずか1ミリ幅くらいの所に、あらゆる角度に特異的に反応する細胞が一通り揃っている。
しかし、「PIT野」(下側頭葉の後下部)となれば、単純な特徴に反応細胞から、複雑な特徴に反応する細胞までいろんなレベルの細胞が混在する。
それに対して、AIT(下側頭回前部/前下部:anterior inferotemporal)野まで来ると、例えば、「手」を認識する細胞や「顔」認識細胞などがある。
このように、後になるほど、一つの細胞が担う情報は情報量と複雑度が増していく。
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脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)
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