脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-11-30から1日間の記事一覧

物体カテゴリーの認知と選択的注意

物体カテゴリー(その物体がどのカテゴリーに属するのか)の認知は、下側頭葉皮質までのボトムアップの(無意識的)処理で行われる。最上位にある前頭前野からのトップダウンの情報によって、入力情報を解釈するような能動的な過程は必要ではない。それに対して…

脳の画像

チンパンジーは自分の名前を判別

新版 脳波の旅への誘い 第2版 ‐楽しく学べるわかりやすい脳波入門‐作者:市川 忠彦発売日: 2006/04/24メディア: 単行本(ソフトカバー) 1)「チンパンジーは自分の名前を判別 滋賀県立大学などの研究で判明」=from"MSN産経ニュース" チンパンジーが人から名…

注意の転換に関わる脳部位

知的障害・発達障害児における実行機能に関する脳科学的研究 プランニング・注意の抑制機能・シフティング・ワーキングメモリ・展望記憶作者:橋本 創一発売日: 2020/03/11メディア: 単行本実験で注意を向けることを要求された手がかり刺激が提示されると、 1…

言語の起源はどこにあるのだろうか

チョムスキーと言語脳科学 (インターナショナル新書)作者:酒井 邦嘉発売日: 2019/04/05メディア: 新書霊長類(例えば、チンパンジー)は、「事物と記号との対応」はとてもよく学ぶが、記号を文法的に配列するのは不得意である。逆に、鳥は、さえずる歌にはある…

視野と第一次視覚野との関係

網膜での幾何学的位置関係は第一次視覚野で保存されている。つまり、細かく入れ目の入っているが、まだバラバラにされる前の絵柄が判別できる状態のジグソーパズルである。しかし、全くそのままというわけではない。 一つは、右視野は、左半球の第一次視覚野…