脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-12-14から1日間の記事一覧

嗅覚システム

鼻腔の天井部分に、5平方センチほどの粘膜層である嗅上皮がある。 そこに嗅細胞が5000万個くらいが並んでいる。 嗅細胞の先にある繊毛に匂い分子の受容体が並んでいる。 匂いは化学物質で、受容体はタンパク質である。 匂いと受容体は鍵と鍵穴の関係である。…

形に関する視覚情報の流れ

網膜から入った「形に関する視覚情報」は、V1(第一次視覚野)→V2(第二次視覚野)→V4(第四次視覚野)→PIT→AITへと流れて行く。網膜から第一次視覚野に入った視覚情報は、形に関する情報、色に関する情報、運動と立体視に関する情報に振り分けられる。第一次視覚…

小脳とシミュレーション(模擬行動)

私たちの、スピードを要求される行動においては、大脳によるフィードバック制御ではとうてい間に合わない。 かといって、前向き制御(フィードフォワード制御)では、スピードは速いけれども、誤動作を起こしやすい。そこで脳が採用する方法は、小脳を使うこと…

反射にも随意運動にも小脳は関わる

あらゆる反射に小脳コンピュータが補助的に入り、動きを調節している。大脳が命令して随意運動をする場合にも、小脳コンピュータが入って、動きを正確でスムーズなものにする。大脳が随意運動をするときには、その結果をフィードバックして、自ら正しく動い…