鼻腔の天井部分に、5平方センチほどの粘膜層である嗅上皮がある。
そこに嗅細胞が5000万個くらいが並んでいる。
嗅細胞の先にある繊毛に匂い分子の受容体が並んでいる。
匂いは化学物質で、受容体はタンパク質である。
匂いと受容体は鍵と鍵穴の関係である。
つまり、嗅覚は、化学物質識別システムである。
匂い分子は、40万種類もある。
一般に匂いは、いくつもの匂い分子が複合されている。
しかし、匂い受容体は、約1000種類しかない。
匂い分子の構造が似ていると、ぴったりでなくても、反応する。
その反応強度に差があるので違いを表現できる。
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