網膜から脳に入った視覚情報の内で、意識にのぼる情報(知覚体験)については、
第一次視覚野と第二次視覚野などの低次視覚野は、知覚体験に対応した反応はほとんど示さない。
つまり、低次視覚野(第一次視覚野と第二次視覚野)段階で処理された視覚情報はそのまま意識にのぼらないということである。
それに対して、第四次視覚野では半数近くが知覚体験に対応する反応を示す。
さらには、上側頭溝付近と下側頭葉(第五次視覚野)の約90%が知覚体験に対応する反応を示す。
でも、単純に高次視覚野で処理された視覚情報が意識にのぼるというわけではない。