2020-11-27から1日間の記事一覧
道具使用に伴って、体性感覚皮質に近い「頭頂葉」では、体性感覚を視覚情報とすりあわせて、「道具が身体の一部」であるかのように表象される。例えば、サルが道具を使用すると、視覚受容野は、それまで「手だけ」だったものが、「手と道具の周囲を含む空間…
脳は、断片的・要素的な情報から、複雑な総合的・統合的な全体像を形成してゆく。体性感覚野の内部では、1野から2野へと後方に移るに従って、ニューロンの受容野(例えば、指一本から手全体へと)は広くなり、反応特性が次第に複雑になってゆく。後方の頭頂間…
微妙精密な手作業を実現するためには、1)指先を顔の正面の最も視野に入りやすいところに置く。2)掌の向きや五本の指を最適な形にする。3)指先を目の前で自在に動かせるような体系を獲得する。4)精密な両眼視情報処理機構が準備される。5)高度な体性感覚運動…
1)「脳研究の最前線」(上巻) (ブルーバックス)2)「脳研究の最前線」(下巻) (ブルーバックス)by理化学研究所・脳科学総合研究センターfrom講談社ブルーバック脳研究、脳科学の最新の情報を分かりやすく紹介されています。とはいえ、専門的な内容や用語ももち…
手の位置や動きに関する情報は、皮膚や関節に無数に散在する受容器によって検知される。検知された情報は、感覚神経系を通って、脊髄や脳という中枢神経系に上ってゆき、大脳皮質の頭頂葉・第一次体性感覚野、特にブロードマン3野に到達する。
一つの絵柄が二つの人物(おばあさんと少女)に見える視覚像で、意識的な知覚が切り替わるときには、感覚情報処理領域の内で、最も高次の処理をする部位の活動が切り替わりに伴って変化する。 参考資料→(私のブログ)「脳は競争原理で作られる」 参考資料→(私の…