脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

行動と意志と準備電位との関係

いつ行動すべきかあらかじめ予定していた場合には、約800~1000㍉秒前に準備電位が生み出される。
それに対して、予定していない場合には、約550㍉秒前に準備電位が生み出される。
このように、脳はまず最初に自発的な進行過程(準備電位)を起動する。

次にその準備電位の始動から350~400㍉秒程度後に、行為を促す衝動、願望に意識的な気づきが生じる。

つまり、衝動、願望に意識的な気づき(意志)の前に、脳はすでに行動への準備が始まっている。

であっても、警告されていない刺激に対する素早い反応では、意識的で自由な自発的行為ではないので、先行する準備電位は現れない。

これは反射的行為には準備電位が先行しないということである。

参考資料→(私のブログ)「意識の随伴現象論」

参考資料→「お前はすでに決まっている!」

参考資料→「①無意識のスイッチがONになる。 ②運動準備電位が発生する(「意図」するより0.35秒前)。 ③指を動かそうと「意図」する。 ④指令が随意運動野に伝わる。 ⑤指が動く(「意図」の0.2秒後)。」

参考資料→「補足運動野、運動前野、運動野および体性感覚野の上肢領野から運動に約1秒先行する表面陰性-深部陽性の運動準備電位」