脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

脳への血液停止による脳活動停止の進行

脳への血液の停止によって、脳のさまざまな部分の機能喪失が進行する。

5秒から10秒の内に、大脳皮質と小脳が活動を停止する。

そのために、意識とその後の電位リズム(脳波・脳波図)が消失する。

それに対して幾分か抵抗力のある皮質下部分も約20秒後には脳幹が機能しなくなる。

その結果、延髄に中枢がある呼吸機能と体の制御機能が失われる。

脊髄が仲介する反射作用はもう少し長く(1分から2分間)存続する。

ごく大まかに言えば、階層構造の上から下へと、電力の供給が停止されていくという感じである。

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