2020-11-15から1日間の記事一覧
覚醒して意識のある状態と、夢見の睡眠状態とは、脳幹と視床による大脳皮質の広範な活性化が必要である。これは意識を伴う経験を生じるために必要な背景条件である。
ある出来事に注意を払うと、ニューロン同士の競合に偏り(抑制)をかけて、注目した事柄を勝ちやすく有利にさせる。脳は視野に入ってくる曖昧な情報に対して、異なるいくつかの解釈を用意する。 それぞれの解釈を表すニューロン連合どうしが相互抑制し、一つの…
上丘は、速い眼球運動のサッカード(視線を移すときに生じる急速な眼球運動)を起こすのに決定的に重要な役割を果たす。0.1秒もかからない速い眼球運動のサッカードは、標的が中心窩の中心に来るように、ねらいを定めて始まると、目的地にたどり着くまで止まら…
あたかもあるかのように感じる幻肢は、腕や脚を失った人ではかなり一般的に生じ、場合によっては数年続く。失った腕や脚の大きさ、長さ、重さ、位置、運動などを感じる。 意図的に動かしているという感覚さえ生じる。幻肢は、腕や脚を失ったのではなく、腕や…