神経信号を脊髄の運動神経細胞へと下行させる運動皮質(運動野)を活性化させるのに約50㍉秒かかる。
さらにバットを振る行為を生み出す適切な筋肉の収縮に約100㍉秒かかる。
合計150㍉秒必要である。
野球のピッチャーが投げる球が時速145(km/h)とすれば、秒速では約40(m/s)、1秒間に40m進むことになる。
注)145000÷(60×60)=49.27...
投手マウンドの足元の投球板から捕手の前にある本塁ベース(五角形)の一番後ろの頂点までの距離は18.44メートル。
とすると、投手が球を投げてから捕手が取るまで、0.5秒弱である。
とすれば、打者が打つことを決定して球を打つまで150㍉秒必要ならば、球が3分の2までの時点で決定しなければならない。
でも、実際にはイチロー並みでないと、150㍉秒では済まないだろう。
脳は、投手が投げた球を見てから、0.3秒ほどで情報分析・状況分析を終えて結論を出している。
自由意志 スキナー/デネット/リベット (〈名著精選〉心の謎から心の科学へ)
- 発売日: 2020/06/06
- メディア: 単行本
- 作者:マイケル・S. ガザニガ
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 単行本
私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む
- 作者:ポール・タフ
- 発売日: 2017/09/06
- メディア: 単行本