脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

意志決定から筋肉が動くまで150㍉秒必要

神経信号を脊髄の運動神経細胞へと下行させる運動皮質(運動野)を活性化させるのに約50㍉秒かかる。

さらにバットを振る行為を生み出す適切な筋肉の収縮に約100㍉秒かかる。

合計150㍉秒必要である。

野球のピッチャーが投げる球が時速145(km/h)とすれば、秒速では約40(m/s)、1秒間に40m進むことになる。
注)145000÷(60×60)=49.27...

投手マウンドの足元の投球板から捕手の前にある本塁ベース(五角形)の一番後ろの頂点までの距離は18.44メートル。
とすると、投手が球を投げてから捕手が取るまで、0.5秒弱である。

とすれば、打者が打つことを決定して球を打つまで150㍉秒必要ならば、球が3分の2までの時点で決定しなければならない。

でも、実際にはイチロー並みでないと、150㍉秒では済まないだろう。

脳は、投手が投げた球を見てから、0.3秒ほどで情報分析・状況分析を終えて結論を出している。