知的障害・発達障害児における実行機能に関する脳科学的研究 プランニング・注意の抑制機能・シフティング・ワーキングメモリ・展望記憶
- 作者:橋本 創一
- 発売日: 2020/03/11
- メディア: 単行本
1)頭頂葉の下部(下頭頂葉)
2)前頭前野背外側部
3)視床枕
に活動が現れる。
ところで、下頭頂葉と視床枕は、それぞれ直接に(刺激が表示される)初期視覚野と結合している。
前頭前野背外側部は、下頭頂葉と視床枕を介して間接的に初期視覚野を制御する。
つまり、階層的に、前頭前野背外側部⇒下頭頂葉と視床枕⇒初期視覚野
その内で、頭頂葉に損傷を生じると、注意を対象物に向ける補足よりも、注意の解放(切り替え)に問題を生じる。
なお、注意の転換には、今向いている注意を
1)解放して、
新しい対象へ2)移動させ、
それを3)補足するという三段階がある。
その内で、
下頭頂葉は、前の注意場所(物体)から注意を解放することに関わり、
視床枕は、新しい場所(物体)に注意を補足し集中することに関わる。
参考資料→(私のブログ)「二種類の注意」
参考資料→(私のブログ)「競合に勝ったものだけが生き残る」
参考資料→(私のブログ)「頭頂葉の損傷で失認する」
参考資料→(私のブログ)「帯状回、特に帯状回前部と能動・注意・努力」
参考資料→(私のブログ)「背外側前頭前野の障害がもたらすもの」