脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

二種類の注意

注意が発生するのは、脳のいくつかの領域が一つの回路でつながったときである。
例えば、
「視覚野」のような対象の情報を処理する神経細胞の集まり。
関係する処理領域に注意を差し向ける役割をする「視床」。
短期記憶を扱う「前頭葉」。
自分と対象の関係を符号化する「頭頂葉」。

注意には、二種類ある。

(外因性・瞬間的)「ボトムアップ注意」は、自動的で瞬間的に生じる刺激によって誘発される。
(内因性・継続的・焦点的)「トップダウン注意」は、意思に基づいて誘発され、精神的な労力を要する。

ボトムアップ注意は、後頭頂葉視床枕とに支えられる。
他方、トップダウン注意は前頭前野が指示を出す。

参考資料→(私のブログ)「帯状回、特に帯状回前部と能動・注意・努力」

参考資料→(私のブログ)「無意識、意識、注意」