注意が発生するのは、脳のいくつかの領域が一つの回路でつながったときである。
例えば、
「視覚野」のような対象の情報を処理する神経細胞の集まり。
関係する処理領域に注意を差し向ける役割をする「視床」。
短期記憶を扱う「前頭葉」。
自分と対象の関係を符号化する「頭頂葉」。
注意には、二種類ある。
(外因性・瞬間的)「ボトムアップ注意」は、自動的で瞬間的に生じる刺激によって誘発される。
(内因性・継続的・焦点的)「トップダウン注意」は、意思に基づいて誘発され、精神的な労力を要する。
ボトムアップ注意は、後頭頂葉と視床枕とに支えられる。
他方、トップダウン注意は前頭前野が指示を出す。
参考資料→(私のブログ)「帯状回、特に帯状回前部と能動・注意・努力」
参考資料→(私のブログ)「無意識、意識、注意」
知的障害・発達障害児における実行機能に関する脳科学的研究 プランニング・注意の抑制機能・シフティング・ワーキングメモリ・展望記憶
- 作者:橋本 創一
- 発売日: 2020/03/11
- メディア: 単行本