扁桃体の中で、戦う反応、逃げる反応、固まる反応を担当する部分はそれぞれ異なっている。
刺激に対する敏感さも異なる。
扁桃体は脳の中でも早く成熟する器官で、生まれた瞬間からもう機能している。
心配性の母親から、胎盤を通じて大量のストレスホルモンを吸い取った胎児は、扁桃体が恐怖の刺激に敏感になる。
テストステロンを浴びた扁桃体は、恐怖よりも脅威となる刺激に対して、攻撃的な反応を起こすことを優先させる。
情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論
- 作者:リサ・フェルドマン・バレット
- 発売日: 2019/10/31
- メディア: 単行本