脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

体性感覚野とアクティブタッチ(能動的触覚)

体性感覚野のうち、3a野と3b野はある程度の点対点対応が成り立ち、体部位再現図に近いものが描ける。

しかし、1野と2野では、対応関係が崩れて、一つのニューロンが複数の受容器から情報を受け取っており、その受容野は広く、点対点対応は成り立たない。

ところで、アクティブタッチ(能動的触覚)は、能動的に手を動かして積極的に獲得する感覚である。

それを可能にするためには、自分の手の動きも同時に検出し、その情報を統合する必要がある。

深部受容器と皮質受容器の情報が統合される領野は、体性感覚野のうち、2野である。

そこ(2野)でアクティブタッチ(能動的触覚)が成立する。

故に、高次の触覚認識は、アクティブタッチ(能動的触覚)が必要である。

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