脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

脳の嗅覚系は最も古い情報系である

嗅覚系の中でも、嗅細胞の受容体が匂い分子を捉えて反応するという部分は、神経系よりもさらに古い。

単細胞生物ですら持っている最も古い情報系である。

嗅覚系は脳の中でも最も古い部分で、脳は嗅脳から始まった。

他の視覚や聴覚信号などが、視床や大脳皮質を経て大脳辺縁系へ到達する。

それに対して、嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系へ入る。

匂い信号は大脳辺縁系へ到達した後、 視床下部 から 下垂体(脳下垂体) へと伝わる。

このような事実から、嗅覚が人間の五感のなかで最も原始的であり、本能的な感覚だと言われる。

味覚・嗅覚 (講座“感覚・知覚の科学”)

味覚・嗅覚 (講座“感覚・知覚の科学”)

  • 発売日: 2008/01/01
  • メディア: 単行本