脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-11-29から1日間の記事一覧

異種情報を統合する高次連合野

ネズミの脳は、ほとんどが一次皮質で占められ、連合皮質はほとんどない。 例えば、一次視覚野は、最も単純で最も初期に活動する視覚野である。 それぞれの一次感覚皮質は、近接する感覚皮質の高次連合野に投射する。 例えば、視覚連合皮質は、異なる経路で脳…

言語に関する「前適応説」

前適応説は、言語を一つの認知機構として取り扱わず、言語を構成する要素となる下位の認知機構がいくつも融合して出現した、融合機能だと考える。 それぞれの下位機能は漸進的に少しずつ自然淘汰で進化した。 それらが融合して言語を成したのは進化の歴史か…

2本足で移動するサル、ベローシファカ

親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)作者:島泰三発売日: 2014/07/11メディア: Kindle版「第178回「原始のサル トゲの森を横っ跳び」:ダーウィンが来た!生きもの新伝説」 アフリカの南東、マダガスカル島。トゲだらけの奇妙な植物が立…