脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

異種情報を統合する高次連合野

ネズミの脳は、ほとんどが一次皮質で占められ、連合皮質はほとんどない。
例えば、一次視覚野は、最も単純で最も初期に活動する視覚野である。
それぞれの一次感覚皮質は、近接する感覚皮質の高次連合野に投射する。
例えば、視覚連合皮質は、異なる経路で脳に到達する形、色、 動きに関する情報を統合する。
そして、単一モダリティー連合野は多モダリティー感覚連合野に投射し、そこでさらに二つ以上の感覚モダリティーへと統合される。

アレクサンドロスの東方遠征によって生じた「古代オリエント」と「ギリシアの文化」が融合してギリシア風文化、ヘレニズム文化が生まれ出たことを思い浮かべさせる。

原始的な霊長類では、両眼視による視覚能力の劇的発達による視覚野の拡大とともに、その視覚野の前方で体性感覚野との間に大きな頭頂連合野が出現する。

チンパンジーから人への進化で、顕著に大きくなったのは、頭頂葉である。
サルは10日ほど訓練すると、道具を使用できるようになる。
それにつれて、身体イメージをコードする頭頂間溝前壁部の視覚応答が顕著になる。

赤線部分が「頭頂間溝」