脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-11-10から1日間の記事一覧

意識と無意識の関係

車の運転中に、携帯電話で会話に熱中し、注意が会話に向いてしまうと、赤信号に気づく確率が下がり、赤信号への反応時間が増大する。 |

自分の肉体という知覚・認識が生まれるためには

脳卒中で身体の一部に麻痺が残るのは、脳の身体地図が損傷し、 1)現実の肉体と身体概念を結びつける信号の通りがなくなってしまったか、 2)身体概念そのものが一部消えてしまったからである。身体概念そのものの一部が消えると、 1)肉体のその部分の知覚がな…

脳の階層構造

高い階層から低い階層へのフィードバックの軸索の終末ゾーンは、フィードフォワードよりも広い範囲にわたり、より多くのニューロンと接触している。 階層構造は、視覚、体性感覚野、聴覚野にも存在する。 脳の階層構造図は、大学や会社の組織図と似ているが…

頭頂葉の損傷で失認する

頭頂葉を損傷すると、見えていても失認する、認識できなくなる。それは、視覚野の神経細胞が情報を感知しても、頭頂葉の地図にそれを表示できないからだろうと思われる。例えば、左半分失認者は、失認範囲に物体を置くと、当人の視覚野の神経細胞はちゃんと…

脳が意識できるのは一度に一つ

二通りに解釈できる絵を見たとき、脳は一度に一つしか意識できない。両目に別々の絵を見せるとき、両方の情報が入っていても、脳が意識できるのは一度に一つである。赤と青の映像を見せると、異なる脳領域が活性化する。それであっても、今意識している映像…