脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

時間的づれ

意識は瞬時に現れるものではなく、視覚刺激が脳に到達してから意識が出来上がるまでにいくらか時間(0.2秒)がかかる。

視覚信号は、意識的な視覚や聴覚、情動、思考、知覚に変換すべく大量の作業をこなし、一つにまとめられて意識的な認識となる。

脳が体験をさかのぼったり、再構成するので、論理的な順序で、リアルタイムで出来事を体験しているように感じられる。

外から入ってきた感覚刺激が処理され、意識的な知覚になるまでにだいたい0.5秒ぐらいかかる。その時間的づれに気がつかない。

脳は、意識的な知覚を生みだすときには、必ず刺激が最初に入ってきた時点にまでさかのぼる。それによって即時性の幻想が作り出される。