脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

「本田仁視」の著書たち

「本田仁視」氏は、1948年福島県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。東北大学文学部助手を経て、新潟大学人文学部助手、助教授、教授、2008年逝去。
著書の紹介
「意識/無意識のサイエンス―症例と実験による心の解剖」
=見えない意識・無意識をどう研究のまな板に載せるか?脳の中にはさまざまな意識的・無意識的処理経路が存在する。そして意識されない刺激情報も私たちの認知・行動に影響をおよぼしている。その事実と脳内のプロセスを脳損傷者の症例とプライミング、潜在記憶などの実験から解き明かす!精神分析とは一線を画する心理学・脳科学的アプローチから意識・無意識現象をとらえる試み。
2>視覚の謎―症例が明かす「見るしくみ」
=視覚・認知機能に障害のある人たちには、この世界はどのように見えているのだろうか。この点になると、私たち健常者には、ある程度予想はつくものの、本当のところはなかなか実感として理解しがたい。そこで、本書では、代表的と思われる症例報告をいくつかとりあげ、そこに記載された患者の行動や彼らが見ている世界について、なるべく原著に忠実に、しかもできるだけわかりやすく紹介した。そこに示された患者たちの特異な視覚世界は、場合によっては自分の知らない世界をのぞきこむようなおもしろさがあるかもしれない。しかし、本書では、そのようなとりあげ方をあえて抑制している。本書の第一の目的は“見るしくみ”の一端を明らかにすること、すなわち“視覚の謎”の解明にあるからである。
3)視覚世界はなぜ安定して見えるのか―眼球運動と神経信号をめぐる研究 (新潟大学人文学部研究叢書)
眼球運動と空間定位
=視対象の空間的定位と眼球運動との関係に関する、実験心理学的な立場からの考察。実験心理学的な研究によって得られた定量的な分析結果に基づいて主題を検討する。

眼球運動と空間定位

眼球運動と空間定位