霊長類の場合は、「ヘビ=危険」という概念が生まれる前から扁桃体に組み込まれている。
生まれる前から組み込まれている「ヘビ=危険」の概念が目覚めるためには、それを経験する他人の姿を見る必要がある。
サルの赤ん坊は生まれて初めてヘビを見ても恐怖を覚えない。
母ザルが、ヘビに恐怖する姿を見て、「ヘビ=危険」の概念が目覚める。
だから、花を見て恐怖する母ザルを見ても、赤ん坊ザルは、花を見て恐怖するようにはならない。
母ザルが恐怖する姿を見たすべての対象に、赤ん坊ザルは恐怖するようにはならない。
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