脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-11-07から1日間の記事一覧

視力回復者が画像を認識するために

生まれつきの盲者は、手術などで視力を回復して、脳に視覚情報が入ってきても、それを画像として認識できない。つまり、一つのまとまった意味ある画像として、認識するためには、それらをまとめる核になるものが必要である。そのために、すでに持っている非…

「本田仁視」の著書たち

「本田仁視」氏は、1948年福島県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。東北大学文学部助手を経て、新潟大学人文学部助手、助教授、教授、2008年逝去。 著書の紹介 「意識/無意識のサイエンス―症例と実験による心の解剖」…

概念が生まれる前から扁桃体に組み込まれて

霊長類の場合は、「ヘビ=危険」という概念が生まれる前から扁桃体に組み込まれている。生まれる前から組み込まれている「ヘビ=危険」の概念が目覚めるためには、それを経験する他人の姿を見る必要がある。サルの赤ん坊は生まれて初めてヘビを見ても恐怖を…

解離

継続する脅威に対して、苦痛や恐怖から距離を置く試みとして、外に向いた注意の方向を内に切り替えて、夢うつつ、放心、無抵抗の、動物が見せる狸寝入り、という解離状態に入る。

随意運動から無意識運動へ

大脳が随意運動をするときには、大脳はその結果をフィードバックして、自ら正しく動いたかどうかチェックしながら慎重にやっていく。それを小脳が脇からモニターして片っ端から学習して記憶する。小脳が記憶してしまうと、もう大脳の慎重なフィードバックは…

いじめや虐待の心理と脳構造

継続する脅威に対して、苦痛や恐怖から距離を置く試みとして、外に向いた注意の方向を内に切り替えて、夢うつつ、放心、無抵抗の、動物が見せる「狸寝入り」とおなじ解離状態に入る。これは高僧などが坐禅や瞑想で、苦痛などに対して、対処する方法と同じだ…