脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

背外側前頭前野の機能障害

障害される機能が「背外側前頭前野」である場合には、次のような症状を来す。

1)作業記憶(ワーキングメモリ)が低下する。

2)注意集中、注意制御機能の低下=持続性、選択性、分配性の面で、物事に集中できない。

3)判断力が低下する。

4)物事を整理し順序よく実行したり、正確に判断し、目標設定し、計画をたてることができない。時間を配分する、それにそって行動し、モニタリングし、行動を制御し、先を見通すなどの概念形成能力が低下する。その結果、問題解決能力が低下する。

5)学習能力=経験から学習できない、新しいことが学習できない。

6)我慢できない。

7)行動・発話を行うにあたり、時間の前後関係を統合的に調節する能力が低下する。

8)自発性に乏しくなる。口数が少なくなる。

9)保続傾向、固執傾向が強まり、いったん誘発された反応や知覚が不適切に繰り返される。構えの転換障害が生じる。

10)無関心、周囲に対する関心、興味を失う。セックスに対する興味を失う。

11)自信が喪失する。