脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

アルツハイマー病とは

アルツハイマー病では、認知能力の低下は、エピソード記憶の異常から始まる。

さらに進むと、言語能力が失われ、判断力が失われ、自分の居場所や家族の顔が分からなくなる。

それに対して、運動失調は少ない。

精神症状としては、性格の変化、うつ症状、異常な攻撃性、根拠なき嫉妬、妄想などが典型である。

アルツハイマー病の発症は、65歳以上で1割、85歳以上で5割、100歳以上で9割が認知症を患う。

アルツハイマー病の神経病理学的特徴は、1)老人斑、2)神経原線維変化、3)神経変性(神経細胞死)である。

また、症状は、1)老人斑⇒2)神経原線維変化⇒3)神経変性(神経細胞死)の順で進行する。

アルツハイマー病は早期発病型(家族性アルツハイマー病)と晩期発病型とがある。

早期発病型では20代後半から60歳頃までに発病する。

それを過ぎると、晩期発病型となる。