アルツハイマー病では、認知能力の低下は、エピソード記憶の異常から始まる。
さらに進むと、言語能力が失われ、判断力が失われ、自分の居場所や家族の顔が分からなくなる。
それに対して、運動失調は少ない。
精神症状としては、性格の変化、うつ症状、異常な攻撃性、根拠なき嫉妬、妄想などが典型である。
アルツハイマー病の発症は、65歳以上で1割、85歳以上で5割、100歳以上で9割が認知症を患う。
アルツハイマー病の神経病理学的特徴は、1)老人斑、2)神経原線維変化、3)神経変性(神経細胞死)である。
また、症状は、1)老人斑⇒2)神経原線維変化⇒3)神経変性(神経細胞死)の順で進行する。
アルツハイマー病は早期発病型(家族性アルツハイマー病)と晩期発病型とがある。
早期発病型では20代後半から60歳頃までに発病する。
それを過ぎると、晩期発病型となる。
アルツハイマー病のことがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
- 発売日: 2020/01/23
- メディア: 単行本