脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

世界がなぜ三次元的(立体的)に見えるか

1)網膜は平面なので、我々が実際に得ている視覚情報は、世界の二次元投影像にすぎない。なのに、我々が知覚している世界は三次元である。両目からの情報(両眼視差)で脳が奥行きを計算している。脳が、網膜上に投影された二次元像を元に、物体の立体的な構造や、物体と物体の位置関係を計算しているから。つまり、脳が三角法を用いて奥行きを計算している。

2)しかし、実際には片目を閉じても世界は三次元的に見える。それは、脳が単眼像から奥行きを計算しているから。

3)単眼像からの奥行き計算が脳内においてどのよう行われているか?観察者から遠い部分の模様は、密度が高く、小さく見えるので、このテクスチャの「勾配」によって、奥行きを計算することができる。

4)頭頂連合野のCIP領域で、テクスチャ勾配の情報が分析され、さらにもうひとつの重要な奥行き手がかりの情報である両眼視差の情報と統合されることによって、奥行き知覚が生じる。

引用fromhttps://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chousei/news/1357821.htm