脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

ハトの人間顔負けの認識能力

「ハト」の「音楽識別能力」。

バッハとストラビンスキーの音楽をハトに聞かせると、70~75%の確率で判別できる。

ハトに、無意味な図形を160個覚えさせて、731日間に渡って記憶し続けていたという報告もある。

「ホシガラス」は、秋に餌を隠し、春にそれらを引っ張り出して食べる。
その餌を隠す場所は7000個所にも及ぶ。

ハトは、三段論法の推移的推論ができる。

また、ハトは、ハト、猫、木、花、カワセミ、動物、魚、蛾などの「(自然)概念」を持っている。

さらに、訓練(大体10セッション程度で)によって新たに概念(例えば、自動車、椅子、人工物一般)を獲得することもできる。

ハトは、マンガの登場人物「チャーリー・ブラウン」を切り分け別々した後、バラバラに切られた切片からも「チャーリー・ブラウン」だと認識できる。

しかし、ハトの頭の図を、くちばし、目、頭部と三つに切り分けると、ハトだとは弁別できない。

これは自然に身につけた概念と訓練によって身についた概念とでは認知方法に違いがあるからだろうと推測されている。

ハトは頭がいいので、覚えが早い。

単純な色の識別程度なら、数日で覚えてしまう。

ピカソとモネの絵の識別でも、約2週間で覚えられる。それが丸暗記ではない証拠に、未知のピカソやモネの絵でも識別できる。

ピカソやモネの絵から色彩を取り去り白黒写真にしても、識別できる。

つまり、判別基準は色彩ではない。輪郭線からの識別かを調べるために、輪郭線をぼやけさせたら、正答率は少し下がったが、余り変化はない。

上下や左右を逆さまにすると、モネの方では正答率が激減したが、ピカソでは余り変化がない。

参考資料→(私のブログ)「人間とハトの能力比較」
参考資料→(私のブログ)「歌を歌う鳴禽類」

未来に先回りする思考法

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