脳損傷によって、漢字だけ読めなくなる、カナだけ読めなくなる人がいる。
「カナ」(カタカナとひらがな)の場合は、視覚野に入った情報は、「角回」へと回ってから、言語中枢に入る。
注)「角回」はブロードマンの脳地図における「39野」
「漢字」の場合には、視覚野から側頭葉下部を経て、言語中枢に入る。
注)ウエルニッケ(Wernicke)野(22野)は聴覚性言語中枢。
カナを読むよりも漢字を読む方が速い。
漢字は表意文字だから、すぐ意味が把握されるが、カナは表音文字だから、一度概念に翻訳されてから意味が把握される。
参考資料→(私のブログ)「文字解読の脳内処理順序」
参考資料→(私のブログ)「音から声(話し言葉)へ」
参考資料→(私のブログ)「自然発生する手話言語」
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