脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

漢字文字とカナ文字との情報経路の違い

脳損傷によって、漢字だけ読めなくなる、カナだけ読めなくなる人がいる。

「カナ」(カタカナとひらがな)の場合は、視覚野に入った情報は、「角回」へと回ってから、言語中枢に入る。
注)「角回」はブロードマンの脳地図における「39野」

「漢字」の場合には、視覚野から側頭葉下部を経て、言語中枢に入る。
注)ウエルニッケ(Wernicke)野(22野)は聴覚性言語中枢。

カナを読むよりも漢字を読む方が速い。

漢字は表意文字だから、すぐ意味が把握されるが、カナは表音文字だから、一度概念に翻訳されてから意味が把握される。

参考資料→(私のブログ)「文字解読の脳内処理順序」
参考資料→(私のブログ)「音から声(話し言葉)へ」
参考資料→(私のブログ)「自然発生する手話言語」

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

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  • 作者:内田 樹
  • 発売日: 2002/06/20
  • メディア: 新書