脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

文字解読の脳内処理順序

文字を読むと、
1)網膜から出た電気信号は、60~70㍉秒後に、左の第一次視覚野に到達する。
参考資料→「視覚野」(fromWikipedia)

そこで約10㍉秒だけ局在した活動が見られる。

2)次に数十㍉秒に渡って、ニューロン活動は皮質中に広がる。

3)その後視覚連合野(19野)に局在したニューロン活動が現れる。
「背側 V3 は通常、背側皮質視覚路の一部と考えられ、V2 と一次視覚野から入力を受け、後頭頂葉に投射している。解剖学的にはブロードマンの脳地図における19野に位置する」

4)その次に現れるのは、39野付近である。
「角回はブロードマンの脳地図における39野」

5)その後に37野付近に現れ、

6)その次にはウェルニッケ野である。

音韻処理には、両側の42野と22野が関与する。

音韻の短期記憶には左の40野が関与している。

復唱は、左の42野、22野、44野、45野(溝部)という経路が関与する。

単語の読みには、左の19野、39野、44野という経路が関与する。

書き取りでは、42野、22野、39野、37野という経路が活性化される。

46野と9野は、ワーキングメモリにある情報のモニタリングという機能を持っ
ている。

イメージを想起するときは、17野や18野が再活性化される。

言語によるイメージの想起や、標準的でない方向から物体を認知するときは19野や39野が活性化される。

引用from「言語処理の脳モデル」
「外側表面」(左側の脳図)
「内側表面」(右側の脳図)

人体スペシャル 脳の地図帳

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  • 作者:原 一之
  • 発売日: 2005/01/20
  • メディア: 大型本
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