上図は「心脳迷宮:縁上回(えんじょうかい)」=from"livedoor Blog(ブログ)"から借用(感謝)。
一般に、「頭頂葉」は、視覚、聴覚、触覚、体性感覚などを含む多様な感覚情報を相互に関連づける皮質領域である。
頭頂葉で統合された感覚情報は「腹側運動前野」へ伝達されて、対応する運動プログラムが組織化され、さらに、その情報が一次運動皮質へ伝達されて、より詳細なプログラムが形成される。
その内で、「下頭頂小葉」は、行動のスキル、特に物体操作(例えば、コップを握って持ち上げるなど)に関連したスキルを表す重要部位である。
そのために、下頭頂小葉損傷者は、しばしば道具をうまく操れない観念運動失行症状が現れる。
パントマイムを行うには、実際の道具の使用に関連して、予期される感覚の流れを心の中でシミュレーション(イメージ化)する能力が要求される。
ゴール(目的)を実現するための動作イメージは、ゴールが明確に設定されることによって初めて予測が可能となる。
「左」頭頂後頭部突起の損傷者は、個々の切り離された動作は問題なく実行できるが、物体を順次操作する熟練動作やパントマイムを実行できない。
左脳は、一般に、時間的流れを取り扱うということから、左側を損傷することによって、「順次操作する」という時間的流れがうまく作り出せないと考えられる。
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