ドーパミン神経細胞は、黒質緻密部と腹側被蓋野という部位に存在する。
大脳基底核(線条体・行動の座)は、大脳皮質(情報と知識の座)からとドーパミン神経細胞から豊富に入力を受けている。
腹側被蓋野は側坐核(意欲の座)にドーパミン神経細胞の投射をしている。
ドーパミン神経細胞は、「予測された快」と「実際に得られた快」の差に強く反応する。つまり、予想外の報酬(快楽)を得られたときに強く反応する。
「報酬」とは、選択をした結果自分にとって好ましい事柄が起きることである。
そして、ドーパミン神経細胞の活動が強まったときに選択された行動が、後にも好まれて選択される傾向がある。つまり、好み、志向性、癖、習慣、依存症が生まれる。
また、それと反するような行動ではあるが、ドーパミン神経細胞は予想に反して少ない報酬にはあまり反応しない。
これは逆からすれば失望である。その結果、別なより大きいと予想される対象へと向かう。これはうまくいけば、好奇心、向上心と変化する。
しかし、下手をすれば、果てしない欲望へと化する。逆から見れば、習慣を嫌う。新規を好む、体質を生み出す。
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