脳情報発信所

過去に、gooブログに書いた記事を移植したものです

2020-12-04から1日間の記事一覧

ドーパミン神経細胞と報酬への意欲

ドーパミン神経細胞は、黒質緻密部と腹側被蓋野という部位に存在する。黒質緻密部は大脳基底核に多くの出力を送っている。大脳基底核(線条体・行動の座)は、大脳皮質(情報と知識の座)からとドーパミン神経細胞から豊富に入力を受けている。腹側被蓋野は側坐…

統合失調症とドーパミン

統合失調症では、発症前から、ひきこもり、友人と遊べない、新しい環境に慣れにくい、動作がぎこちないなど、さまざまな行動特徴が見られる。統合失調症者は、前頭葉が活性化するような課題においても活性しない。サルの前頭前野にドーパミンD1受容体の阻害…

ドーパミンと統合失調症

脳が障害されることにより、自我の障害が出現するような脳部位は存在しない。 言い換えると、「脳のどの部位が障害されても、統合失調症は出現しない」。さらに言い換えると、「統合失調症」は、脳の特定部位の障害によって起こるのではない。「セロトニン」…

大脳新皮質を肥大化させる遺伝子を特定!

「サルの脳に人間の遺伝子を移植したら、人間の脳のように肥大化!あの『猿の惑星』が現実に」からの引用。「「ARHGAP11B」が人間の大脳新皮質の拡大の原因である可能性が浮上」 「サルの胎児に人間の遺伝子を移植することによって、サルの脳のサイズを2倍にでき…