「映画の場面転換に反応する脳細胞を発見! 私たちの記憶がエピソードごとブロックになっている理由」から引用。
「脳には、物語のシーン転換に反応する「2種類の細胞」があると判明したのです。私たちはこの脳細胞の反応から、つながった場面と切り替わった場面の境界を利用して、記憶をそれぞれパッケージしているようです。」
私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった
「私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった」
そこから引用。「視覚の安定性を説明する新たなメカニズムが発見されました。
それによると、私たちの脳は、過去15秒間に見たものを統合・平滑化して、整った一つの印象にまとめ上げている」
走馬灯」、実在の可能性 脳波が示唆
「死の間際の「走馬灯」、実在の可能性 脳波が示唆=カナダ研究」
そこから引用。死の間際「の記録には、死の前後の30秒間に、男性の脳波に夢を見ている時や、記憶を呼び起こしている時と同じパターンの動きが確認された」
ニューロンとグリア細胞との比率
「最新の脳研究が明かす「頭がいい人、悪い人」は何が違うのか」
「色々な動物の大脳皮質で、ニューロンの数に対するグリア細胞の数の比が推定されています。たとえば、ラットなどのげっ歯類やウサギでは0.3、鳥類では0.4~0.6、ネコでは約1.1、ウマは約1.2、ヒトは1.3~2と進化的により複雑な脳を持つにつれ、着実に増加している傾向にあります」
もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」 (ブルーバックス)
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実験医学増刊 Vol.37 No.17 脳の半分を占める グリア細胞〜脳と心と体をつなぐ“膠"
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脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき (ブルーバックス)
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メンタライジングネットワークって?
デフォルトモードネットワークとよばれる安静時に働く脳領域も注目されている。これは前頭前野内側,帯状回,下頭頂小葉を含み,メンタライジングネットワークとほぼ一致することから,デフォルトモードネットワークも他者の理解において重要な役割を果たす。 メンタライジングとは,表情,しぐさ,行動などに基づき,他者の心的状態を理解するプロセスを指す。
メンタライジングによる子どもと親への支援: 時間制限式MBT-Cのガイド
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メンタライジング・アプローチ入門: 愛着理論を生かす心理療法
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愛着関係とメンタライジングによるトラウマ治療: 素朴で古い療法のすすめ
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支援のための臨床的アタッチメント論:「安心感のケア」に向けて
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さすると神経修復促進
「さすると神経修復促進/群大・柴崎講師ら : 群馬 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」
「東京新聞:熱感じるタンパク質 神経の修復に効果 群大など研究チーム発見:群馬(TOKYO Web)」
「中日新聞:さする刺激で神経細胞再生 岡崎の研究所などが解明:社会(CHUNICHI Web)」
「人間の神経細胞は最長1メートル近くもある細長い突起(軸索)を持つ。研究グループは突起の表面に点在する「TRPV2」と呼ぶ部位が、突起の伸びを促すことを実験で明らかにした。
この部位は力を感じ取る“センサー”の役割をし、皮膚をさすったり、引っ張ったりして力が加わると、神経細胞を活性化させるカルシウムを突起の中に取り込み、その結果、突起が伸び、ダメージを受けて萎縮(いしゅく)した突起が元に戻ろうとする」
「「さする」と反応、神経の突起を伸ばす新たな分子メカニズムを解明―神経の細胞伸展の感知センサーを発見―/自然科学研究機構 生理学研究所」
末梢神経障害・損傷の修復と再建術 (OS NEXUS(電子版付き) 17)
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総合リハビリテーション 2021年 1月号 特集 神経再生医療とリハビリテーション
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脳の再生: 中枢神経系の幹細胞生物学と再生戦略 (脳科学ライブラリー)
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三種類ある神経の可塑性
神経系は外界の刺激などによって常に機能的、構造的な変化を起こしている。
この性質を一般に“可塑性"と呼んでいる。
神経の可塑性は大きく3つに分けられる。
1つ目は、脳が発生していく時や発達していく段階にみられる可塑性。
2つ目は、老化や障害を受けた時などに神経の機能単位が消失するが、それが補填・回復されていく場合。
3つ目は、記憶や学習などの高次の神経機能が営まれるための基盤となっているシナプスの可塑性(synaptic plasticity)である。
引用from「神経の可塑性 とは」=from"コトバンク"
参考資料→(私のブログ)「神経回路の生得部分と経験部分」
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- 作者:塚原 仲晃
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脳死とは
通常は、心臓が止まって、心臓が死に、その結果血液が流れなくなり、脳に酸素が供給されなくなり、脳も死ぬ。交通事故などで、脳だけが死んでしまう状態が脳死である。
17)脳死には、1)全脳死と2)脳幹死と3)大脳死とがある。
植物状態は外部表現する大脳の死であり、呼吸や消化活動などの生命維持をする脳幹は生きている。
いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植 (岩波ブックレット 782)
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脳死・臓器移植と向き合うために―医療者・レシピエント・ドナー家族への聞き取り調査から
- 作者:保岡 啓子
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安楽死・尊厳死の現在-最終段階の医療と自己決定 (中公新書)
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グリア細胞の役割
グリア細胞は、電器を通さない絶縁体になっている。
神経細胞が出す情報は、電気信号という形で出すので、絶縁体がないと漏電してうまく伝わっていかない。
グリア細胞は、神経細胞と血管の間の中継ぎをして栄養分を神経細胞に送る。
このように、グリア細胞は、神経細胞にとって、必要不可欠の助手的役割を担っている。
参考資料→「グリア細胞」(fromWikipedia)
神経細胞の位置の固定(他の体細胞にとっての結合組織に相当)。
神経栄養因子の合成と分泌。
髄鞘(ミエリン)の構成要素となる。
過剰に放出されたカリウムなどのイオンの再取り込み
神経伝達物質を細胞内に回収することで伝達時間を限定させる。
血管内皮とともに血液脳関門を形成し、フィルタの役割を果たす
参考資料→「思考をつかさどる陰の立役者 グリア細胞」=from"日経サイエンス"
- 作者:森岡 周
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計算論的神経科学: 脳の運動制御・感覚処理機構の理論的理解へ
- 作者:田中 宏和
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つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 (ブルーバックス)
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脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき (ブルーバックス)
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みる見るわかる脳・神経科学入門講座 改訂版(前編)ーはじめて学ぶ,脳の構成細胞と情報伝達の基盤
- 作者:渡辺 雅彦
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三種類のプログラム細胞死
「プログラム細胞死」(fromWikipedia)
プログラム細胞死は、多細胞生物における不要な細胞の計画的(予定・プログラムされた)自殺
組織傷害などで細胞死を起こす壊死と異なり、一般にはPCDは生物の生命に利益をもたらす調節されたプロセスである。PCDは植物、動物、一部の原生生物で正常な組織形成や病原体などによる異常への対処として働くプログラム細胞死は、細胞死を起こしたときの形態学上の違いから次の3つのタイプに分類
1)アポトーシスによる細胞死
注)「アポトーシス」(fromWikipedia)
アポトーシス (apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死2)オートファジーを伴う細胞死
注)「オートファジー」(fromWikipedia)
(「オートファジー」)は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組み3)ネクローシス型のプログラム細胞死
注)「壊死」(fromWikipedia)
感染、物理的破壊、化学的損傷、血流の減少などが原因となる(細胞死)
注)すべては「Wikipedia」からの、少し改変しての抜粋引用。
細胞死 その分子機構,生理機能,病態制御 (DOJIN BIOSCIENCE SERIES)
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細胞死・アポトーシス集中マスター (バイオ研究マスターシリーズ-歴史から最新トピックスまで一気にわかる!- (BK5))
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- 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント
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もう、がんでは死なない 二人に一人ががんになる時代の最高の治療法
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